F1 第3戦オーストラリアGP レビュー

1ヶ月遅れの開催
ここ数年、オーストラリアGPといえば開幕戦だったが、今年はコモンウェルス・ゲームが開催された影響で4月の第3戦にずれ込むこととなった。

およそ1ヶ月ずれたことで例年よりも気温が低くなることが予想されていたが、アルバート・パークは週末雨が降るなどして、各チームの予想よりもさらに低い気温に。これにより予選、決勝は荒れに荒れ、予測不可能なサバイバル・レースの様相を呈した。

22台中、完走はわずかに13台。そんな中、アグリ・ホンダの2台がそろって完走するという快挙を成し遂げた。

ルノーが開幕3連勝を飾る
今年のテストではトップ・チームの力関係が拮抗していたことから混戦が予想されていたが、ふたを開けてみればチャンピオン、ルノーが開幕から3連勝(アロンソ2回、フィジケラ1回)し、他チームを早くも引き離しにかかっている。

やはりルノーは非常に手堅い。予選一発の速さと決勝のロングランの速さを兼ね備え、車は確かな信頼性に支えられている。作戦、ピットワークも全盛期のフェラーリを彷彿とさせる迅速かつ的確なもので、勝利をたぐりよせる術を知っている。

おまけにアロンソのドライビングにはさらに磨きがかかっている。決勝でもバトンをローリング・スタートで絶妙にかわし、そのままぶっちぎって優勝した。

フェラーリにしてもマクラーレンにしても速さはあるのだが、どこか歯車がかみ合っていない状況が多く、ここまで優勝するには至っていない。ホンダに至ってはロングランで完全に置いていかれている。このままでは青い車を出し抜く事は難しいだろう。

天候に翻弄されたフェラーリ
フェラーリ+ブリヂストンのパッケージは、アルバート・パーク・サーキットを非常に得意としている。昨年、“失敗作”と評判のF2004Mでさえ、決勝ではアロンソと互角のペースで走っていた。04年に至っては、フェラーリの次に速かったアロンソに1秒もの差をつけて周回を重ねたのだ。

それだけに、ここオーストラリアでフェラーリは間違いなく優勝を狙いに来ていたはずだ。だが、そんな目論見は自然の驚異の前に崩れ去ることになる。

予選ではミハエルのアタック中ににわか雨が襲い、第2ピリオドで脱落。

決勝でも低い気温にタイヤがグリップせず、リスタート後のペースがなかなかあがらなかった。中盤、ミハエルはスリッピーなマシンをコースオフさせながらもハードプッシュでラップタイムをあげたが、最終コーナーで致命的なアンダーステアが出てウォールにヒット。そのままレースから脱落した。

フェラーリにしてみれば、悪夢としか言いようがない。優勝を狙いに行って結局ノーポイントに終わったのだから。週末を通じて天候に翻弄されてしまうことになった。

ただ、次のサンマリノもフェラーリは大の得意としている。歯車が噛み合えば、青い車に負けない速さを見せるだろう。

普通に走れればやはりマクラーレンは速い
トラブルの悪夢と常に隣り合わせのマクラーレンだが、やはり純粋な速さはルノーにも負けてはいない。ライコネンはフロントウイングにダメージを追い、途中ペースが安定していなかったが、ピットで交換してからは速さを見せ、ファステストも記録した。

仮にダメージがなかったとしても、アロンソが抜群に速かったのでパスするのは難しかったかもしれないが、いい勝負をしていた可能性は十分にある。

ただし、ルノーに待ったをかけるためにはもっと信頼性をあげる必要があるだろう。
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by testarossa7537 | 2006-04-02 22:10 | F1


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