レアル・マドリー×エスパニョール(第22節)

リーガ・エスパニョーラ第22節、レアル・マドリーはベルナベウにエスパニョールを迎え、4-0の大差で圧勝した。

なお、この試合はジュリオ・バティスタに変えて復帰したロナウドが1トップに入っている。

序盤は決していい内容ではなかった。引き気味のエスパニョールに対してスペースを創れず、攻め手を欠いている印象が強かった。

デ・ラ・ペーニャを起点とするカウンターを狙っていたエスパニョールに対し、守備的MFグラベセンがうまくバイタルエリアをカヴァーしていた。このグラベセンの出来が素晴らしく、レアル・マドリーの攻守のバランスをうまく保つ役割を果たしていた。

レアル・マドリーは相手の深い守備に無理やり突破しようとせず、ダイレクトショートパスやサイドチェンジを繰り返した。

試合が動いたのは前半14分だった。ロビーニョが左サイドをドリブル突破し、穴の開いた右サイドにいたベッカムにパス。すぐさまベッカムが低いセンタリングをあげて、最後にゴール前に走りこんでいたグティが決めた。

絵に描いたような得点シーンだった。ディフェンダーがロビーニョに偏りすぎ、空いたスペースをベッカムとグティがうまく利用していた。

試合はジダンの2得点、ロナウドの1得点と合わせて、終わってみれば4-0の圧勝だった。

ロビーニョはゴールこそならなかったが、自らドリブル突破して1得点目の起点になるなど、最近の調子のよさを伺わせる動きをしていた。

ジダンも相変わらずコンディションがよさそうだが、私が印象的だったのはグティの動きだ。

彼は誰もが“ラウール以上の逸材”と信じて疑わないポテンシャルを持ちながら、自らゴールを決めてやろうという積極性や反骨心に欠けていた。パスを出したらそれで終わりみたいな動きが今までは多かったが、この試合では積極性が感じられた。

先の記事でも書いたが、4-1-4-1のシステムで重要なのはバイタルエリアのカヴァリングである。やはりジダンとグティは守備に難があるが、この試合ではグラベセンがきちんとコントロールしていて、大きな穴が空くことはなかった。エスパニョールのカウンターを許さなかったのは彼の存在が大きい。

ロナウドは相変わらず運動量が少なすぎる。このことが原因で1列目と2列目のパス交換がうまくいかなかった。これだけ運動量が少ないにも関わらず、最後に得点しているあたり、彼が天才たる所以である。これで運動量が多ければ言うことなしなのだが……。

ベッカムは最初にアシストを記録したが、それだけ。スピードのない彼がウイングを勤めるのには難がある。ウイングから切り崩すという姿勢を見せるレアル・マドリーは、絶えずシシーニョとベッカムがポジションチェンジし、シシーニョがコーナーフラッグ付近をえぐっていた。

これはシシーニョの攻撃力をうまく生かすにはいいアイディアだが、守備に問題がある。ベッカムは守備がうまいプレイヤーではないからだ。いっそ、サイドハーフをシシーニョに変え、サイドバックをサルガドやディオゴにする手もある。

しかし、世界最高のプレースキッカーであり、30Mを超える正確なロングフィードを持つベッカムをはずすというのも浅はかな考えかもしれない。
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by testarossa7537 | 2006-02-06 11:01 | サッカー


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