カテゴリ:サッカー( 28 )

UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦1stレグ

21日と22日、欧州各地でチャンピオンズリーグベスト8を決める試合の1stレグが行われた。

<レアル・マドリー 0-1 アーセナル>
ホームのベルナベウにアーセナルを迎えたレアル・マドリー。ロペス・カロの就任以来、リーグ戦では絶好調だっただけに期待がかかったが、不調アーセナル相手にまさかの敗戦。試合は終始レアル・マドリーが主導権を握っていたが、アーセナルの深い守りを崩せず、アンリに手痛い一発を浴びてしまった。ホームでの敗戦は苦しいが、レアル・マドリーの真骨頂を発揮すればまだまだ挽回可能。ハイバリーでの雪辱を誓う。

得点:ティエリ・アンリ(アーセナル)

<ベンフィカ 1-0 リヴァプール>
戦力で圧倒的有利と見られたリヴァプールだが、アウェイのダ・ルスで敗戦。キャプテン、ジェラードの温存が裏目に出たか。やはり、リヴァプールは決定力不足だ。守備力ではチェルシーと同等のものがあるが、トーナメントを勝ち上がるには得点力のあるエースが必要。この試合でシッソコが負傷した。ジェラードをセンターに戻し、アンフィールドで巻き返しを狙う。

得点:ルイゾン(ベンフィカ)

<バイエルン・ミュンヘン 1-1 ミラン>
選手層ではミラン優勢と見られていたが、ホームゲームのアドヴァンテージを生かしてバイエルンが試合をリード。バイエルンはバラックのミドルで先制するが、ミランは審判の誤審(バイエルンの選手は手を身体に貼り付けてトラップしたにも関わらず審判はハンドを宣告した。)で得たPKをシェフチェンコがきっちり決めて同点とした。最近は守備陣の崩壊が伝えられているミランだが、アウェイでの1失点は及第点。誤審でPKを得るまさかのラッキーもあり、運はミランに味方している。2ndレグではサン・シーロに帰還してバイエルンを迎撃する。

得点:ミハエル・バラック(バイエルン)、アンドリー・シェフチェンコ(ミラン)

<PSV 0-1 リヨン>
リーグ・アンのチェルシーとまで言われるリヨンがアウェイで名将ヒディング率いるPSVを撃破。試合を決めたのは司令塔、ジュニーニョだった。リヨンはビッグクラブと比べると選手層の厚さではやはり負ける。しかし、チームとしての完成度ではチェルシーやバルセロナに引けをとらない。今大会のダークホース。前大会ベスト4のPSVの夢はここで潰える。

得点:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(リヨン)

<チェルシー 1-2 バルセロナ>
前大会、モウリーニョの戦術の前に敗れ去ったバルセロナがついにやり返した。因縁の対戦でチェルシーは空回り。デル・オルノが一発レッドを受けてそうそうに10人となる。試合はなんと互いのオウンゴールで1-1の展開。その後ストライカーのエトーがGKチェフを破ってバルセロナが勝ち越しに成功した。スタンフォードで敗退したチェルシーはもう後が無い。カンプ・ノウでモウリーニョは果たしてどう出るか。最低2-0以上の結果が求められる。バルセロナはこれで圧倒的優位にたった。リアリストはカタルーニャの地でロマンチストに敗れ去るだろう。

得点:ティアゴ・モッタ(バルセロナ/オウンゴール)、ジョン・テリー(チェルシー/オウンゴール)、サミュエル・エトー(バルセロナ)

<ヴェルダー・ブレーメン 3-2 ユヴェントス>
堅守を誇り、セリエAでも抜群の安定感を見せるユヴェントスだが、敵地でまさかの大量失点。ブッフォンは奇跡的なセーブを連発したが、ホームアドヴァンテージを生かして攻め込むブレーメンにしてやられた。ブレーメンにしてみれば、格上相手に値千金の大勝利。しかし、デッレ・アルピではユヴェントスが強さを見せるだろう。アウェイゴールを奪っているのも好材料。1-0以上でユヴェントスの勝ち越しが決定する。

得点:クリスティアン・シュルツ(ブレーメン)、パベル・ネドヴェド(ユヴェントス)、ダヴィ・トレゼゲ(ユヴェントス)、ディム・ボロフスキ(ブレーメン)、ジョアン・ミクー(ブレーメン)

<アヤックス 2-2 インテル>
敵地に乗り込んだインテルは格下相手に序盤から苦戦を強いられ、2-0とされる。しかし、後半執念の追い上げを見せて同点に持ち込んだ。流れはインテルに傾いている。ここまで善戦を続けてきたオランダの強豪は、ジュゼッペ・メアッツァでイタリアの雄に敗れ去るだろう。

得点:クラース・ヤン・フンテラール(アヤックス)、マウロ・ロサーレス(アヤックス)、デヤン・スタンコビッチ(インテル)、フリオ・リカルド・クルス(インテル)

<レンジャーズ 2-2 ビジャ・レアル>
接戦になると予想された両チームの対戦は、それを反映するかのように同点で引き分けた。アウェイで引き分けたビジャ・レアルがやや優勢。既に目標であるグループステージ突破を成し遂げているだけに、彼らを縛り付けるプレッシャーはないに等しい。ホームのエル・マドリガルでも打ち合いに出てくるだろう。リケルメらを擁するビジャ・レアルはタレントの差でこの接戦を制する。

得点:ファン・リケルメ(ビジャ・レアル)、ペーター・ロヴェンクランズ(レンジャーズ)、ディアゴ・フォルラン(ビジャ・レアル)、ファン・マヌエル・ペーニャ(ビジャ・レアル/オウンゴール)
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-23 19:08 | サッカー

日本×インド アジアカップ2007予選

次期アジアカップはEURO2008、北京オリンピックとの競合を避ける目的で一年繰り上げて、2007年に行われる。

試合総括
日本のシステムは4-4-2で、中盤は台形型。長谷部がオフェンシヴで代表初先発となった。

前半、日本はポゼッションで大きく上回り、インド陣内に殺到するが、インドが健闘もあって決定的に崩すには至らない。32分、インドがクリアミスしたボールを小野が押し込んで日本先制。その後は特に見せ場も無いまま前半を終える。

後半に入ると一転、プレスをしないインドに対して日本が一方的に攻め込む。久保の2得点のほか、佐藤の代表初得点、長谷部(公式判定では巻のゴールになった)、福西のゴールで6-0とし、大差で格下のインドを蹴散らした。

何故前半攻め切れなかったのか?
後半で一挙に5点をたたき出した日本だが、前半はインドを決定的に崩すには至らなかった。これは前半のインドの守備組織が予想以上に堅牢だったこともあるが、やはり日本の両サイドバックの攻撃参加が少なすぎたのではないか。

コンパクトなスペースで守備をする組織に対して、前半の日本は中央突破や浅いセンタリングばかりが目立った。これではボールを跳ね返されても仕方ない。こういう守備組織を崩すなら、内(中央突破)と外(ウイングアタック)を織り交ぜ、相手に的を絞らせないことが重要だ。

この日サイドバックで先発した三都主、加地は前半、ほとんどあがりを見せなかった(或いは、あがりのタイミングが遅かった)。後半になって積極的に前に飛び出し、攻撃の起点となって見せ場を作っていただけに、スロースタートを改善してもらいたい。

もう一つの原因として、トランジション(攻守の切り替え)の遅さをあげたい。日本はボールを奪ってからゆっくりと動きの無いパスを回していたが、もっとダイレクトで前線に繋いでいかなければなかなか堅牢な守備組織を崩すことなどできない。

ゆっくりボールを回しているということは、それだけ相手に守備を固める猶予を与えてしまうことになるのだ。

欧州で最も戦術的秩序が整っているとされるクラブと言えばチェルシーだが、知将として鳴らすジョゼ・モウリーニョが最も重視しているのが、このトランジションの早さである。組織全体が素早いトランジションを意識していることこそ、彼らの強さなのだ。

日本はこのあたりからまだまだ見習うことがある。

久保はまだスタミナ不足
後半、冷静なループとロスタイム終了間際の得点で2ゴールをあげた久保だが、やはりスタミナ不足は否めない。前半は積極的に動き回っていたが、後半開始後しばらくは完全に消えていた。ようやくフィニッシュに顔を出すようになったのは、インドのプレスが緩んでからだ。

こうして見ると、やはりフルタイムで動き回るにはまだまだスタミナ不足。しかし、ゴール前での落ち着き様には久保らしさが見えたし、2得点という結果から分かるように、ずばぬけた決定力も健在だ。本番に向けてコンディションが上向いていけば、まだまだ活躍が見込めるだろう。

若手が魅せた
先日のフィンランド戦では新戦力、村井の活躍が印象的だったが、この日も期待の若手が結果を出した。

特に長谷部の動きは光っていた。90分通して運動量が豊富で、持ち前のドリブルで前線に飛び出し、攻撃の起点となる場面も多かった。強烈なミドルはゴール前で巻にあたり、惜しくも代表初ゴールはならなかったが、存分に存在感を示した。

FWの巻も素晴らしかった。運動量が豊富なのは相変わらずで、ボールをどこまでも追いかける狼のような姿勢と、泥臭いプレーは今の日本に必要だ。ゴールこそならなかったが、フィニッシュに何度も顔を出していた。

後半途中に巻と交代で入った佐藤も結果を出した。日本人得点王らしく、ゴール前の動きは狡猾で、ボールのもらい方もうまかった。得点をあげたことで今後さらに動きがよくなりそうだ。

熾烈を極める選考
国内組として活躍する小笠原、久保らに台頭してきた若手の長谷部や佐藤。ここに海外組が入ることを考えると、23の枠を争う競争はいっそう厳しいものになる。

特にここ数試合で若手の活躍が光っている。ベテラン勢もいよいよ危機感を募らせていることだろう。競争が激化すればするほど、日本の選手層は厚くなる。

選考には首脳も頭を悩ますだろう。ジーコ監督にとっては嬉しい誤算か?
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-22 22:25 | サッカー

熱を帯びるロナウドのレアル離脱説

18日に行われたアラベス戦(試合は3-0でレアル・マドリーの勝利)の後、ロナウドが「レアルを去るかもしれない」と、レアル・マドリーからの離脱をほのめかす発言を口にした。

ロナウドは以前にもこうした発言を何度かしたことがあった。

彼は最近、度重なる怪我で思うような結果を残せていないことや、フィジカルトレーニングの不足で体重が過度に増えすぎているなどというから、メディアやファンから厳しい批判を受けている。

私も運動量が少なすぎるという理由から、しばしば彼を批判してきた。彼の決定力が世界一であることは疑いようが無い。しかし、だからといってフィジカルトレーニングを怠り、自ら運動量を落とす理由にはならないはずだ。

クラブももはや彼を引き止めないかもしれない。というのも、レアル・マドリーのペレス会長が次期監督にカペッロ(現ユヴェントス監督)を熱望しているからだ。カペッロは「レアル・マドリーの監督になる場合は、ロナウドとロベルト・カルロスを移籍させる」という発言をしている。

ファンからもクラブからも見放されつつあるロナウドに残された路は、もはや移籍しかないのかもしれない。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-21 18:33 | サッカー

UEFAチャンピオンズリーグ チェルシー×バルセロナ戦力分析

21日、いよいよチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの第一戦が開幕する。
とりわけ、注目を集めているのがチェルシー×バルセロナの一戦。最強の名を欲しいままにする両チームは一体どんな試合を見せてくれるのだろうか。

チェルシー×バルセロナ
何というドローだろう。昨年に続き、またしても初戦からチェルシーとバルセロナの対戦となった。
両チームの戦力を考えると、この対戦は事実上の決勝戦と言っても過言ではない。

チェルシー予想先発(4-2-1-3)

FW:ロッベン(LWG)、ドログバ(CF)、J・コール(RWG)
MF1:グジョンセン(OH)
MF2:ランパード(CH)、マケレレ(CH)
DF:ギャラス(LSB)、テリー(CB)、R・カルヴァリョ(CB)、P・フェレイラ(RSB)
GK:チェフ(GK)

監督:ジョゼ・モウリーニョ

出場停止のエッシェンの変わりはマニシェではなく、昨年のバルセロナ戦で見事にボランチ封じをしたグジョンセンと見る。

本来、チェルシーはポゼッション志向のチームだ。しかし昨年、同じくポゼッション志向のバルセロナと対戦した時、モウリーニョはボール支配を捨て、完全にカウンター狙いできた。

優れたタレントぞろいのバルセロナからイニシアティヴを握るのは難しいという判断だったのだろう。おそらく、今回もリトリートからのカウンター狙いでくると思われる。

やはりカギを握るのはホールを担うグジョンセン。バルセロナのおそらく唯一の弱点である、“1ボランチへの徹底したプレス”が出来るかどうかだ。昨年と同じ手が通用するかどうかは未知数だが、今年バルセロナが敗退した試合は、相手の徹底した同作戦がとられているので、可能性は十分ある。

チェルシーの不安要素は、最近勢いに翳りが見えること、そして大黒柱のランパード、テリー、ロッベンが既に一枚イエローをもらっていることだ。彼らはもう一度警告を受けると2ndレグに出場できなくなる。

チェルシーとしてはホームとなる1stレグで、勝つだけではなく、バルセロナを完封しておきたい。

バルセロナ予想先発(4-1-2-3)

FW:ロナウジーニョ(ST)、エトー(CF)、ジュリー(ST)
MF1:デコ(CH)、ファン・ボメル(CH)
MF2:エジミウソン(CH)
DF:ファン・ブロンクホルスト(LSB)、マルケス(CB)、プジョル(CB)、オレゲール(RSB)
GK:V・バルデス(GK)

監督:フランク・ライカールト

昨年、チェルシーに手痛いカウンターをもらっているだけに、右サイドは攻撃的なベレッチではなく、守備的なオレゲールを起用してロッベン封じに出てくると予想する。

昨日のベティス戦ではロナウジーニョが復帰し、5-1で快勝。連敗を2でとめ、勢いが未だ衰えないことを見せ付けた。

バルセロナとしてはチェルシーの作戦が見えているも同然。デコ、ファンボメルがいかにエジミウソンをカヴァーするかがポイントとなる。

快進撃を続けるバルセロナに、致命的な不安要素は見当たらない。あえてあげるなら、怪我で戦列を離れている司令塔、シャビの穴か。ライカールトは、シャビと似たプレースタイルのイニエスタではなく、パワータイプのファン・ボメルがお気に入りのようだ。

ファン・ボメルでは流れるようなパスワークが生まれないため、チェルシーの堅守を崩せるか、やや不安が残る。

下馬評ではバルセロナ優勢
モウリーニョの理想は1stレグでロッベンの一発カウンターで1-0とすること。逆にライカールトはアウェイゴールを一つ奪うだけで後が楽になる。

最近のチェルシーの勢いは確実に衰えている。おまけに、ホーム→アウェイは統計的に不利と出ている。

知将モウリーニョがこの展開をどう覆すのかにも注目だ。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-20 19:17 | サッカー

日本×フィンランド キリンチャレンジカップ

試合総括
この試合、日本は前回のアメリカ戦で全く機能しなかった3-6-1から、お家芸の3-5-2にシステムチェンジして臨んだ。

前半はフィンランドの深い守りに攻め手を見出せず、特に見せ場のないまま終了。

後半開始直後、敵陣で得たスローインから小笠原がドリブルで切り込み、絶妙なセンタリングをあげる。これをスペースに走りこんでいた久保が押し込んで先制。その後、小笠原がゴールから60M近くもある超ロングレンジからクレバーなループを決め、2-0で試合を終えた。

問題点と改善点
前回のアメリカ戦からの改善点と、修正が必要な問題点をあげてみよう。

(1)苦し紛れのロングボール
これはフィンランドの守りが特に堅牢だった前半に見られた。敵陣深くに選手が引ききってスペースを見出せず、苦し紛れに前線にロングボールを放り込むシーンを何度見たことか分からない。

チャンスになりかけた場面もあったが、意図のないパスがそうそう通るわけが無い。こういうサッカーが許されるのは小学生までだ。金を払って見に来ている観客に対して失礼と言わざるを得ない。

この試合のフィンランドのように、あからさまにカウンター狙いのチームはワールドカップでも対戦する可能性がある。前線で積極的に動き回ってパスコースを創ろうとしていた巻を見習って欲しい。

(2)2人しか介入しないパス
日本がフィンランドの守備を崩せなかったのはこれが原因である。理論ではもちろん、パスは出し手と受け手の2人だけで成立するものだが、得点力のある一流どころはそうではない。敵陣を崩す決定的なパスは、たいてい11人全員が介入しているものである。

マーカーを引きつけスペースを創りだす動き、裏に飛び出す動き、空いたスペースをカヴァーリングする動き――要は流れの中でのパス交換が必要なのだ。

日本はこれがあまりできていなかった。サイドチェンジ一つにしても、止まっている選手の足元にボールを転がしているようでは、敵をかく乱するには至らない。もう少し動きのあるパスを積極的に出していく必要があるだろう。

(3)フィジカルコンディションの改善
前回のアメリカ戦では調整不足を露呈したが、今回はさすがにホームということもあり、選手全員の動きがよく、コンディションの改善が見られた。

その結果、出足やポジショニングでフィンランドに勝り、アメリカ戦とは逆の展開でイーヴンボールはほとんど日本が確保していた。

イーヴンボールが確保できれば、日本お得意のポゼッションサッカーが有利に展開できるので、コンディション調整は今後もしっかり管理してもらいたい。

(4)積極的なプレス
前回のアメリカ戦ではプレスが全く効いていなかったが、この試合ではチーム全体としてプレスにいく積極性が回復していた。

前線からのアグレッシヴなチェイシングと、バックラインの押し上げで日本の組織は必然的にコンパクトになっていた。完全にラインが間延びしていたアメリカ戦とはまるで違い、プレスが有効になるラインの間隔、組織が保たれていたのも賞賛すべきだろう。

試合のキーマンは?
この試合の全得点に絡んだ小笠原や、ボランチでうまくフィルターの役割を果たした小野も素晴らしかった。久保の復活ゴールもあった。

だが、私が一番印象に残ったのは、この日三都主に変わって左ウイングバックで先発した村井の存在だ。フィジカルパフォーマンスの高いフィンランドのプレーヤーをドリブルで置き去りにする突破力は非常に素晴らしいものがある。献身的なチェイシングも見るものがある。

欲を言えばラストパスの精度に磨きをかけて欲しい。サイドプレイヤーの一流と二流の違いは、突破力に加え、正確なセンタリングが出来るかどうかだ。GKから逃げるカーヴ、そしてシューターの前で止まる容赦のないセンタリングスキルを習得すれば、三都主からレギュラーを奪うことも不可能ではない。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-19 22:16 | サッカー

日本×アメリカ サッカー国際親善試合

試合総括
システムは3-6-1で、1トップには久保が入った。合宿で試していたフォーメーションをそのまま持ってきた形だ。

前半、日本は立ち上がりこそいいペースだったが、開始10分を過ぎた辺りからは防戦に終始。アメリカは前線から積極的にプレッシャーをかけ、フィジカルを生かしたプレッシングサッカーでイニシアティヴを握っていた。

後半、日本は4-4-2にシステムを変更する。アメリカの運動量が落ちたところに、持ち前の粘りで、巻、中沢がそろぞれ得点して追撃の姿勢を見せたが、及ばず2-3で敗退した。

日本の敗因は?
この試合で日本はいくつか問題を抱えていた。

(1)フィジカルコンディションの悪さ
この試合の最大の敗因はこれではないかと思う。出足の速さ、空中の競り合い、運動量、ポジショニング、パスの精度、トラップ。これら全てのプレーが後手後手にまわり、イニシアティヴを握れなかった。特に出足の速さで完全に劣っていたのが痛かった。

ことごとくイーヴンボールがアメリカに渡ったのはこれが原因である。あれだけゴール前でボールを回され、FWとMFの波状攻撃に晒されれば、3失点というのも頷ける。

確かに劣悪なフィールドコンディションにも問題があったが、それはアメリカとて同じ。いいわけにはできない。

(2)プレスの遅さ
これはフィジカルコンディションが悪かったことも影響しているが、とにかく積極的にプレスにいくという姿勢に欠けていた。自陣にリトリートするだけでは守備とは言えない。リトリートし、組織でボールを奪いにいくというプランがあってこそ初めて守備と言えるのだ。

逆にアメリカは日本の守備をうまく崩していた。前線の選手がボランチに積極的にプレスに行くことで、最終ラインから前線へのパスコースをうまく遮断。そうすると日本は中盤の選手がボールをもらいに下がる。アメリカは大体ここでインターセプトしていた。

このバイタルエリアでパサーに前を向かれることは非常に危険である。このタイミングで裏にパスを出されるとほぼ確実にセンタリングやシュートに持ち込まれるからだ。

日本はこの守備の組織力を早急に改善する必要がある。

(3)1トップの孤立
何度か記事にも書いているが、1トップを採用する上で重要なのはFWを孤立させないことだ。ジーコの口からもそういった発言が出ている。ところが、この試合では全く2列目からの援護がなかった。結果的に1トップに入った久保は全くといっていいほど機能していなかった。

この試合のようにリトリートせざるを得ない状況では、前線の選手が積極的にかき回さなければチャンスは生まれない。久保はロナウド並に動けていなかったので前半の無得点は当然の結果である。

後半、運動量の多い巻と佐藤が入ったことで、チャンスメイク出来ていたことからも、久保の1トップは少々見直す必要があるかもしれない。もちろんこれは結果論に過ぎず、後半の選手交代がある程度成功していることからも、ジーコの采配ミスとは思わない。

(4)3-6-1の穴
中盤の選手層が厚い日本の良さを生かすという意味での6MFなのだろう。しかし、この試合ではサイドの裏に大穴が開いていて、特に左サイドから突破されてセンタリングに持ち込まれる場面が多かった。

3-6-1のシステムを使うならば、中盤のプレイヤーがもっとプレスしなければ意味が無い。結果的には中盤でのポゼッションも劣り、3-6-1の完成度の低さを露呈することになってしまった。このシステムを使うなら、サイド裏のカヴァリングもケアしなければならない。

後半、4-4-2にしてからようやく安定感が出てきただけに、システムを戻した方がいいという意見が出てきそうだ。

前半のアメリカは完璧だった
後半こそ運動量の低下から失点を喫したが、前半はそれこそ欧州のトップチームに引けをとらない組織力を見せつけ、フィジカルだけではないことをアピールした。

高いバックラインと素早いプレスからトランジションを巧みにコントロールする組織力は日本にはない素晴らしさ。フィジカルの強さに加え、速さも非凡だった。

野球場で国際試合をやり、公式球ではないボールを使う暴挙はいかにもサッカー発途国だが、FIFAランク7位の実力は本物だ。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-11 16:36 | サッカー

バルセロナ足踏み、しかし優位は変わらず

リーガ・エスパニョーラ第22節、ホームのカンプ・ノウでついにバルセロナの連勝記録が14でストップした。

快進撃を続ける無敵艦隊に土をつけたのは、天敵アトレティコ・マドリー。この日絶好調だったフェルナンド・トーレスに2得点を許すなど、守備に精彩を欠き、1-3で敗れた。

バルセロナは攻撃の要であるロナウジーニョが出場停止、エトーがアフリカ選手権のために欠いたのが痛かった。メッシー、イニエスタら若手はよく頑張っていたが、決め手に欠いた。

まさかの敗戦で2位バレンシアとの差は9点、3位のレアル・マドリー、4位オサスナとの差は10点に縮まった。

不安材料はまだある。次節、バレンシアとの直接対決ではロナウジーニョが引き続き出場停止であることに加えて、アトレティコ・マドリー戦で負傷したメッシーも出場出来ない。12月に大怪我を負った司令塔、シャビもいない。

ではバルセロナは失速したのだろうか?

確かに主要なプレイヤーを欠いたのは大きい。しかし、バルセロナの絶対的優位は変わらない。バレンシアもオサスナもいいチームだが、バルセロナを逆転してリーグ優勝するだけの力はないように見える。唯一、可能性があるとすれば今年に入って絶好調のレアル・マドリーだろう。

そんなレアル・マドリーでも逆転は苦しい。

戦力的にはバルセロナとレアル・マドリーは五分。しかし、組織力、選手層という点でバルセロナはレアル・マドリーを遥かに凌ぐ。レアル・マドリーは主力が欠けると戦力が大幅にダウンするが、バルセロナにはそれを補うイニエスタら、若手の力がある。勝ち点差10のマージンも大きい。

今のバルセロナは大崩しないチームである。守備の要であるプジョルが負傷でもしない限り、このまま勢いは衰えないだろう。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-08 10:30 | サッカー

レアル・マドリー×エスパニョール(第22節)

リーガ・エスパニョーラ第22節、レアル・マドリーはベルナベウにエスパニョールを迎え、4-0の大差で圧勝した。

なお、この試合はジュリオ・バティスタに変えて復帰したロナウドが1トップに入っている。

序盤は決していい内容ではなかった。引き気味のエスパニョールに対してスペースを創れず、攻め手を欠いている印象が強かった。

デ・ラ・ペーニャを起点とするカウンターを狙っていたエスパニョールに対し、守備的MFグラベセンがうまくバイタルエリアをカヴァーしていた。このグラベセンの出来が素晴らしく、レアル・マドリーの攻守のバランスをうまく保つ役割を果たしていた。

レアル・マドリーは相手の深い守備に無理やり突破しようとせず、ダイレクトショートパスやサイドチェンジを繰り返した。

試合が動いたのは前半14分だった。ロビーニョが左サイドをドリブル突破し、穴の開いた右サイドにいたベッカムにパス。すぐさまベッカムが低いセンタリングをあげて、最後にゴール前に走りこんでいたグティが決めた。

絵に描いたような得点シーンだった。ディフェンダーがロビーニョに偏りすぎ、空いたスペースをベッカムとグティがうまく利用していた。

試合はジダンの2得点、ロナウドの1得点と合わせて、終わってみれば4-0の圧勝だった。

ロビーニョはゴールこそならなかったが、自らドリブル突破して1得点目の起点になるなど、最近の調子のよさを伺わせる動きをしていた。

ジダンも相変わらずコンディションがよさそうだが、私が印象的だったのはグティの動きだ。

彼は誰もが“ラウール以上の逸材”と信じて疑わないポテンシャルを持ちながら、自らゴールを決めてやろうという積極性や反骨心に欠けていた。パスを出したらそれで終わりみたいな動きが今までは多かったが、この試合では積極性が感じられた。

先の記事でも書いたが、4-1-4-1のシステムで重要なのはバイタルエリアのカヴァリングである。やはりジダンとグティは守備に難があるが、この試合ではグラベセンがきちんとコントロールしていて、大きな穴が空くことはなかった。エスパニョールのカウンターを許さなかったのは彼の存在が大きい。

ロナウドは相変わらず運動量が少なすぎる。このことが原因で1列目と2列目のパス交換がうまくいかなかった。これだけ運動量が少ないにも関わらず、最後に得点しているあたり、彼が天才たる所以である。これで運動量が多ければ言うことなしなのだが……。

ベッカムは最初にアシストを記録したが、それだけ。スピードのない彼がウイングを勤めるのには難がある。ウイングから切り崩すという姿勢を見せるレアル・マドリーは、絶えずシシーニョとベッカムがポジションチェンジし、シシーニョがコーナーフラッグ付近をえぐっていた。

これはシシーニョの攻撃力をうまく生かすにはいいアイディアだが、守備に問題がある。ベッカムは守備がうまいプレイヤーではないからだ。いっそ、サイドハーフをシシーニョに変え、サイドバックをサルガドやディオゴにする手もある。

しかし、世界最高のプレースキッカーであり、30Mを超える正確なロングフィードを持つベッカムをはずすというのも浅はかな考えかもしれない。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-06 11:01 | サッカー

変革期を迎えたレアル・マドリー

今、レアル・マドリーは変革期を迎えている。
ここで言う変革期とは、選手の入れ替えであり、監督の交代であり、それに伴うシステムの変更である。

そこで今回は、そんな銀河系軍団の変革期を色々な視点で捉えていこうと思う。

1. チームの若返り
レアル・マドリーは来期の王座奪還に向けて、着々と戦力補強案を立てている。
今期は既にサントスからFWロビーニョ、サンパウロから右サイドバックのシシーニョ、ローマから若手実力派FWカッサーノを獲得している。

これに加えて、来期は次のような選手が獲得候補に名を連ねている。
ズラタン・イブラヒモビッチ(ユヴェントス)
アシュリー・コール(アーセナル)
シャビ・アロンソ(リヴァプール)
ルーカス・ポドルスキー(1.FCケルン)
クリスティアン・ポウルセン(シャルケ04)
ラウル・ガルシア(オサスナ)

いずれも実力のある名プレーヤー達だ。
イブラヒモビッチについては、レアル・マドリーサイドが獲得否定のコメントを出しているが、一方では獲得したばかりのカッサーノとトレードするのではないかという噂までたっている。

レアル・マドリーは今までも“興味なし”的な発言をしておきながら、不意打ちよろしく大物プレーヤーをかっさらった経緯があり、イブラヒモビッチについても同様の手法で獲得を狙っている可能性がある。

そんなレアル・マドリーに対する批判はさておき、個人的にはカッサーノとのトレード案は奨励したい。カッサーノは確かに若手ながらも実力があり、ポテンシャルも計り知れない将来有望なプレーヤーだが、いかんせん性格に問題があるのだ。

一人の協調性の無さや、傲慢な態度はチーム全体に蔓延し、モラルの低下に直結する。酷なようだが、乱暴な言い方をすれば、プロとしてのモラルを取り戻しつつあるレアル・マドリーにカッサーノは邪魔なだけである。

カッサーノは唯一カペッロ(現ユヴェントス監督)だけがコントロール可能な諸刃の剣なのだ。

それゆえ私は、カッサーノがレアル・マドリーにとどまることに反対し、イブラヒモビッチの加入に賛成する。

イブラヒモビッチは長身で空中戦、ポストプレーを得意とする、今の銀河系にはいないタイプのFW。いわゆるセカンドトップ型のFWばかりがいるレアル・マドリーにとって、獲得できれば貴重な戦力になるのは間違いない。

その他、レアル・マドリーはセンターハーフの選手が乏しいので、名手シャビ・アロンソを是非とも獲得したいところだ。

イブラヒモビッチにしろ、アシュリー・コールにしろ、シャビ・アロンソにしろ、実力を持ちながらもまだ若い。ポドルスキーはこの限りではないが、伝統的に年齢層の高かったスター軍団が、彼らを獲得することで一気に世代交代する可能性がある。

More
[PR]
by testarossa7537 | 2006-02-03 19:36 | サッカー

ロベルト・カルロスの後継者はA・コール?

レアル・マドリーが来シーズンに向けてアーセナルのDF、アシュリー・コールの獲得に乗り出していると、イギリスの日刊紙が報じた。

アシュリー・コールは左センターバックの選手で、獲得が現実になれば今シーズン限りで退団する見込みのロベルト・カルロスの後継者ということになる。

アシュリー・コールの特徴は何と言ってもサイドからの突破力。爆発的な加速と、正確なクロスを併せ持ち、相手チームの脅威になることは間違いない。果敢なオーバーラップを試合中何度も見せ、ロベルト・カルロスよりも右サイドバックのシシーニョのプレースタイルに近い。

ロベルト・カルロス程のパワーはもちろんないが、それを補って余りあるスピードが彼にはあり、尚且つ守備センスにも定評がある(ハイボールの処理にやや難ありか)。ロベルト・カルロスは守備に緩慢なプレイヤー(私に言わせれば彼はDFではない)なので、そういった意味ではレアル・マドリーの守備力にも貢献しそうだ。

レアル・マドリー側は、その代わりにFWのジュリオ・バティスタを移籍させるつもりのようだ。バティスタはセビージャ時代には18ゴールをあげ得点力は確かだが、レアル・マドリーに来てからは頻繁に前線がポジションチェンジするシステムに適応できず、結果が全くでていない。

ゴール前でボールをもらっても、枠をはずすシーンが目立つ。やはり自信なさげに打ったシュートは入らないのだ。環境を新たにするというのは彼にとっても復活のきっかけになるかもしれない。

なお、ロベルト・カルロスの去就については様々な噂があり、カタールでプレーするか、或いはイタリアのACミランに行く可能性まで浮上している。
[PR]
by testarossa7537 | 2006-01-31 18:42 | サッカー