RCDマジョルカ×レアル・マドリー(リーガ第25節)

まさかの敗戦
首位バルセロナを勝ち点7差で追っていたレアル・マドリーだが、降格争いをしているマジョルカにまさかの敗戦。バルセロナがサラゴサ戦に勝利したため、勝ち点差は10に広がった。

この日は生憎の雨で、ピッチコンディションの悪い中、試合は行われた。

自陣深くに引ききったマジョルカの守備に、レアル・マドリーは決定的なチェンスを創れない。前線で積極的にかき回さなければならないはずのロナウドは、相変わらず足が止まっている。これではスペースが生まれるはずも無く、レアル・マドリーはリズムに乗り切れない。

ロビーニョやジダンらがドリブル突破を試みるが、全選手が自陣にリトリートし、守備で数的優位を作るマジョルカにことごとく跳ね返される。

それでも前半31分、FKからセルヒオ・ラモスが得意のヘディングでゴールを陥れ、最近の勝負強さの一片を見せる。

しかし、やはりリズムに乗り切れないのか、次第にマジョルカのカウンターアタックに晒されるようになる。

後半開始直後、マジョルカにゴール前に殺到され、セルヒオ・ラモスが思わずPKを与えてしまう。これをピスクリチが冷静に押し込み、レアル・マドリーは同点とされる。

さらに後半35分、バシーナスとアランゴに完全に崩され逆転を許す。結局これが決勝点となり、レアル・マドリーはアウェイで苦汁を飲まされた。

また、リーグ戦2位につけていたバレンシアも引き分けたため、バルセロナとバレンシアの勝ち点差は8に開いている。

同じ過ちを繰り返す
この試合の展開を見たとき、私は先日のアーセナル戦を思い出した。この2戦に見えるレアル・マドリーの課題。それは“引ききった相手に対する攻め”である。

奇しくもマジョルカは、アーセナルと同じく全選手が自陣にリトリートする守備を敷いていた。レアル・マドリーは無駄なパス回しで時間を浪費し、そのうちに不要なパスミスを誘発してカウンターをくらって失点している。

こういう守備を崩すのには、やはり前線の選手が積極的に動き回り、自らパスコースを創り出して中盤からのパスを引き出さなければならない。ところが、面倒なことにレアル・マドリーのロナウドは自分にボールが回ってくるまで歩くことしかしないのである。

ロペス・カロも彼の決定力を考えるとなかなかはずせないのだろうが、ここは決断の時である。ここ数試合、ロナウドのコンディションに復調は全く見られない。

このまま彼を使い続けるよりも、決定力では劣るが、豊富な運動量を誇るジュリオ・バティスタを起用した方がはるかにマシなのではないかと思える。
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# by testarossa7537 | 2006-02-27 18:50 | サッカー

チェルシーがシェフチェンコ獲得に動く

シェフチェンコ獲得はモウリーニョの悲願?
昨季もチェルシーはシェフチェンコ獲得に動いたが、ミランに拒否され移籍は消滅。

しかし、今季終了後に再びチェルシーが動きそうだ。シェフチェンコの獲得はモウリーニョの悲願とも言われている。

現在、チェルシーにはドログバ、クレスポという、いずれも世界に通用するCFがいる。

しかし、ドログバは素晴らしい身体能力を持っているものの、ここ一番での決定力に欠ける。先日のバルセロナ戦でも決定的な得点チャンスを逃していた。

また、クレスポは最近調子がいいものの、長期的に見るとコンディションにムラがあり、スタミナ不足も否めない。

シェフチェンコは決定力と安定感を兼ね備えたプレイヤー。裏への飛び出しを得意としており、チェルシーの戦術上、適応する可能性は高い。彼の獲得が現実になればチェルシーの攻撃力がさらに強力なものになることに疑いの余地はあるまい。

問題はミランがどう動くかだが、チェルシーはアブラモビッチの底なしの資金力にものを言わせ、本気で獲得を目指すだろう。

ミランはロナウドを狙っているとされ、こちらの展開次第では意外とスムーズに移籍が実現するかもしれない。

なお、ロナウドに関してはミランの他にも、インテルやニューカッスルなど、有力なクラブが獲得を目指しており、これは今後さらに増えると思われる。アドリアーノとトレードするという噂もあるが果たして――。

モウリーニョがまた問題発言
昨季、CLのバルセロナ戦1stレグで敗れたモウリーニョは「フリスク主審とライカールトが密談していた」と爆弾発言。もちろん、口からでまかせなのだが、これが物議をかもし、一部のチェルシーファンからフリスクが死の脅迫を受け、フリスクは引退を表明。事態を重く見たUEFAはモウリーニョを出場停止にした。

今季も同じカードになったことで、モウリーニョの言動に注目が集まったが、期待通り?やってくれた。デル・オルノの一発レッドに激怒した彼は「カンプ・ノウへはBチームをつれていく」と、またもや爆弾発言。

しかし、モウリーニョは決して激情家ではない。むしろとても冷静で、彼をよく知る者は、こうした発言は全て“計算された”ものであるという。彼自身が矢面に立つことで、プレイヤーに対するプレッシャーを軽減されていることを忘れるべきではない。それは彼が選手から絶大な信頼を得ていることからも分かる。

ちなみに、今回の対戦はノルウェー人のハウグ氏だったのだが、ライカールトが「私は彼とも仲がいいんだよ」とやり返す面白い一幕もあった。
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# by testarossa7537 | 2006-02-27 09:43 | サッカー

大物移籍話

欧州移籍市場が再び開くのはまだ少し先だ。しかし、例年通りこの次期から既に様々な噂が飛び交っている。

怪物の行方
最近ではレアル・マドリーファンからもブーイングの嵐を浴びているロナウドだが、やはりレアル・マドリーを離れるのは決定的だ。彼の心はもはやレアル・マドリーにはない。ファンもクラブもシーズン終了後に見切りをつけるだろう。

今のところ、ミランが彼に興味を示している。副会長の発言でもあり、クラブ側の意向はほぼまとまっていると見て間違いない。

ロナウドは過去、インテルでプレーしたことがあるが、レギュラーに定着できずになかなか結果を出せなかった経緯がある。再びイタリアの地に戻り、カルチョのサッカーに順応できるか少々不安が残るが、このままレアル・マドリーでプレーし続けるよりはいいかもしれない。

私はロナウドのサッカーに対する姿勢を度々非難しているが、ミランは彼の世界一の決定力を買っているのだろう。

彼の全盛期は実に華やかだ。“フェノメノ(怪物)”の愛称で親しまれ、その存在自体が超常現象と言われていた。バルセロナに在籍していた時は1シーズン34ゴールという凄まじい記録を打ち立てたこともある。

しかし、さすがの怪物も腹に“おもり”をつけたままではシェフチェンコやジラルディーノを押しのけてレギュラーに定着するのは難しいだろう。

インテルがバラックを狙う
バラック(ドイツ代表MF/バイエルン・ミュンヘン)に関する移籍の噂はずいぶん前からあり、インテルやレアル・マドリー、ユヴェントス、マンチェスターUといったビッグクラブが興味を示していた。

スペインでサッカー人生を終えたいという発言から、レアル・マドリーが優勢かと思っていたが、バイエルンのジェネラル・ディレクターはインテルへの移籍を示唆している。

ドイツ代表のキャプテンでもあるバラックはバイエルンの中心選手で、ポジションはオフェンシヴハーフ。強靭なフィジカルパフォーマンスを誇り、度々ミドルシュートで相手のゴールを陥れる。

今、バイエルンは彼の後継者探しに必死だ。その候補リストには日本の長谷部の名前も挙がっているだけに、今後の動向に注目しておきたい。
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# by testarossa7537 | 2006-02-24 22:56 | サッカー

UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦1stレグ

21日と22日、欧州各地でチャンピオンズリーグベスト8を決める試合の1stレグが行われた。

<レアル・マドリー 0-1 アーセナル>
ホームのベルナベウにアーセナルを迎えたレアル・マドリー。ロペス・カロの就任以来、リーグ戦では絶好調だっただけに期待がかかったが、不調アーセナル相手にまさかの敗戦。試合は終始レアル・マドリーが主導権を握っていたが、アーセナルの深い守りを崩せず、アンリに手痛い一発を浴びてしまった。ホームでの敗戦は苦しいが、レアル・マドリーの真骨頂を発揮すればまだまだ挽回可能。ハイバリーでの雪辱を誓う。

得点:ティエリ・アンリ(アーセナル)

<ベンフィカ 1-0 リヴァプール>
戦力で圧倒的有利と見られたリヴァプールだが、アウェイのダ・ルスで敗戦。キャプテン、ジェラードの温存が裏目に出たか。やはり、リヴァプールは決定力不足だ。守備力ではチェルシーと同等のものがあるが、トーナメントを勝ち上がるには得点力のあるエースが必要。この試合でシッソコが負傷した。ジェラードをセンターに戻し、アンフィールドで巻き返しを狙う。

得点:ルイゾン(ベンフィカ)

<バイエルン・ミュンヘン 1-1 ミラン>
選手層ではミラン優勢と見られていたが、ホームゲームのアドヴァンテージを生かしてバイエルンが試合をリード。バイエルンはバラックのミドルで先制するが、ミランは審判の誤審(バイエルンの選手は手を身体に貼り付けてトラップしたにも関わらず審判はハンドを宣告した。)で得たPKをシェフチェンコがきっちり決めて同点とした。最近は守備陣の崩壊が伝えられているミランだが、アウェイでの1失点は及第点。誤審でPKを得るまさかのラッキーもあり、運はミランに味方している。2ndレグではサン・シーロに帰還してバイエルンを迎撃する。

得点:ミハエル・バラック(バイエルン)、アンドリー・シェフチェンコ(ミラン)

<PSV 0-1 リヨン>
リーグ・アンのチェルシーとまで言われるリヨンがアウェイで名将ヒディング率いるPSVを撃破。試合を決めたのは司令塔、ジュニーニョだった。リヨンはビッグクラブと比べると選手層の厚さではやはり負ける。しかし、チームとしての完成度ではチェルシーやバルセロナに引けをとらない。今大会のダークホース。前大会ベスト4のPSVの夢はここで潰える。

得点:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(リヨン)

<チェルシー 1-2 バルセロナ>
前大会、モウリーニョの戦術の前に敗れ去ったバルセロナがついにやり返した。因縁の対戦でチェルシーは空回り。デル・オルノが一発レッドを受けてそうそうに10人となる。試合はなんと互いのオウンゴールで1-1の展開。その後ストライカーのエトーがGKチェフを破ってバルセロナが勝ち越しに成功した。スタンフォードで敗退したチェルシーはもう後が無い。カンプ・ノウでモウリーニョは果たしてどう出るか。最低2-0以上の結果が求められる。バルセロナはこれで圧倒的優位にたった。リアリストはカタルーニャの地でロマンチストに敗れ去るだろう。

得点:ティアゴ・モッタ(バルセロナ/オウンゴール)、ジョン・テリー(チェルシー/オウンゴール)、サミュエル・エトー(バルセロナ)

<ヴェルダー・ブレーメン 3-2 ユヴェントス>
堅守を誇り、セリエAでも抜群の安定感を見せるユヴェントスだが、敵地でまさかの大量失点。ブッフォンは奇跡的なセーブを連発したが、ホームアドヴァンテージを生かして攻め込むブレーメンにしてやられた。ブレーメンにしてみれば、格上相手に値千金の大勝利。しかし、デッレ・アルピではユヴェントスが強さを見せるだろう。アウェイゴールを奪っているのも好材料。1-0以上でユヴェントスの勝ち越しが決定する。

得点:クリスティアン・シュルツ(ブレーメン)、パベル・ネドヴェド(ユヴェントス)、ダヴィ・トレゼゲ(ユヴェントス)、ディム・ボロフスキ(ブレーメン)、ジョアン・ミクー(ブレーメン)

<アヤックス 2-2 インテル>
敵地に乗り込んだインテルは格下相手に序盤から苦戦を強いられ、2-0とされる。しかし、後半執念の追い上げを見せて同点に持ち込んだ。流れはインテルに傾いている。ここまで善戦を続けてきたオランダの強豪は、ジュゼッペ・メアッツァでイタリアの雄に敗れ去るだろう。

得点:クラース・ヤン・フンテラール(アヤックス)、マウロ・ロサーレス(アヤックス)、デヤン・スタンコビッチ(インテル)、フリオ・リカルド・クルス(インテル)

<レンジャーズ 2-2 ビジャ・レアル>
接戦になると予想された両チームの対戦は、それを反映するかのように同点で引き分けた。アウェイで引き分けたビジャ・レアルがやや優勢。既に目標であるグループステージ突破を成し遂げているだけに、彼らを縛り付けるプレッシャーはないに等しい。ホームのエル・マドリガルでも打ち合いに出てくるだろう。リケルメらを擁するビジャ・レアルはタレントの差でこの接戦を制する。

得点:ファン・リケルメ(ビジャ・レアル)、ペーター・ロヴェンクランズ(レンジャーズ)、ディアゴ・フォルラン(ビジャ・レアル)、ファン・マヌエル・ペーニャ(ビジャ・レアル/オウンゴール)
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# by testarossa7537 | 2006-02-23 19:08 | サッカー

日本×インド アジアカップ2007予選

次期アジアカップはEURO2008、北京オリンピックとの競合を避ける目的で一年繰り上げて、2007年に行われる。

試合総括
日本のシステムは4-4-2で、中盤は台形型。長谷部がオフェンシヴで代表初先発となった。

前半、日本はポゼッションで大きく上回り、インド陣内に殺到するが、インドが健闘もあって決定的に崩すには至らない。32分、インドがクリアミスしたボールを小野が押し込んで日本先制。その後は特に見せ場も無いまま前半を終える。

後半に入ると一転、プレスをしないインドに対して日本が一方的に攻め込む。久保の2得点のほか、佐藤の代表初得点、長谷部(公式判定では巻のゴールになった)、福西のゴールで6-0とし、大差で格下のインドを蹴散らした。

何故前半攻め切れなかったのか?
後半で一挙に5点をたたき出した日本だが、前半はインドを決定的に崩すには至らなかった。これは前半のインドの守備組織が予想以上に堅牢だったこともあるが、やはり日本の両サイドバックの攻撃参加が少なすぎたのではないか。

コンパクトなスペースで守備をする組織に対して、前半の日本は中央突破や浅いセンタリングばかりが目立った。これではボールを跳ね返されても仕方ない。こういう守備組織を崩すなら、内(中央突破)と外(ウイングアタック)を織り交ぜ、相手に的を絞らせないことが重要だ。

この日サイドバックで先発した三都主、加地は前半、ほとんどあがりを見せなかった(或いは、あがりのタイミングが遅かった)。後半になって積極的に前に飛び出し、攻撃の起点となって見せ場を作っていただけに、スロースタートを改善してもらいたい。

もう一つの原因として、トランジション(攻守の切り替え)の遅さをあげたい。日本はボールを奪ってからゆっくりと動きの無いパスを回していたが、もっとダイレクトで前線に繋いでいかなければなかなか堅牢な守備組織を崩すことなどできない。

ゆっくりボールを回しているということは、それだけ相手に守備を固める猶予を与えてしまうことになるのだ。

欧州で最も戦術的秩序が整っているとされるクラブと言えばチェルシーだが、知将として鳴らすジョゼ・モウリーニョが最も重視しているのが、このトランジションの早さである。組織全体が素早いトランジションを意識していることこそ、彼らの強さなのだ。

日本はこのあたりからまだまだ見習うことがある。

久保はまだスタミナ不足
後半、冷静なループとロスタイム終了間際の得点で2ゴールをあげた久保だが、やはりスタミナ不足は否めない。前半は積極的に動き回っていたが、後半開始後しばらくは完全に消えていた。ようやくフィニッシュに顔を出すようになったのは、インドのプレスが緩んでからだ。

こうして見ると、やはりフルタイムで動き回るにはまだまだスタミナ不足。しかし、ゴール前での落ち着き様には久保らしさが見えたし、2得点という結果から分かるように、ずばぬけた決定力も健在だ。本番に向けてコンディションが上向いていけば、まだまだ活躍が見込めるだろう。

若手が魅せた
先日のフィンランド戦では新戦力、村井の活躍が印象的だったが、この日も期待の若手が結果を出した。

特に長谷部の動きは光っていた。90分通して運動量が豊富で、持ち前のドリブルで前線に飛び出し、攻撃の起点となる場面も多かった。強烈なミドルはゴール前で巻にあたり、惜しくも代表初ゴールはならなかったが、存分に存在感を示した。

FWの巻も素晴らしかった。運動量が豊富なのは相変わらずで、ボールをどこまでも追いかける狼のような姿勢と、泥臭いプレーは今の日本に必要だ。ゴールこそならなかったが、フィニッシュに何度も顔を出していた。

後半途中に巻と交代で入った佐藤も結果を出した。日本人得点王らしく、ゴール前の動きは狡猾で、ボールのもらい方もうまかった。得点をあげたことで今後さらに動きがよくなりそうだ。

熾烈を極める選考
国内組として活躍する小笠原、久保らに台頭してきた若手の長谷部や佐藤。ここに海外組が入ることを考えると、23の枠を争う競争はいっそう厳しいものになる。

特にここ数試合で若手の活躍が光っている。ベテラン勢もいよいよ危機感を募らせていることだろう。競争が激化すればするほど、日本の選手層は厚くなる。

選考には首脳も頭を悩ますだろう。ジーコ監督にとっては嬉しい誤算か?
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# by testarossa7537 | 2006-02-22 22:25 | サッカー