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F1 06シーズン開幕! バーレーンGP予選

長い冬のテスト期間を経て、いよいよ金曜日から開幕したF1新シーズン。

今年はエンジンの仕様がV10からV8になるなど、レギュレーションが大幅に変更されたため、テストで例年にないほど各チーム精力的に距離を稼いでいた。

前評判通り圧倒的な力を誇示した王者ルノー。マクラーレンがエンジン開発に失敗してつまづいている一方で、今年はホンダの調子がいい。復活を目指すフェラーリは他チームとの同時テストを避けていた為、開幕するまで実力はナゾにつつまれていた。

予選結果を振り返る前に、まずは念のため主なレギュレーションの確認をしておこう。

2006年レギュレーション
(1)予選フォーマット
予選は俗に“ノックアウト方式”と呼ばれるもので、15分-15分-20分の全3セッションで構成される。

まず最初の15分で全車タイムを出し、下位6台が17-22番グリッドに確定。次の15分で残った16台がタイムを出し、ここで11-16番グリッドが決定。

11-22番までは、セッション終了後にレース開始時の燃料を自由に設定出来る。

最後の20分のセッションでは、レース開始時の燃料を搭載し、セッション途中の給油はできない。時間内であればいつでもアタック出来、ここでのタイムで1-10番グリッドが確定する。セッション終了後、使用した分だけ燃料の補給が出来る。

(2)エンジン
これまでの3リッターV10エンジンから、2.4リッターV8エンジンに変更される。

1エンジンで2レースを走破しなければならず、途中で交換した場合は決勝開始時のグリッドが10番後ろに下がる。

(3)タイヤ
フリープラクティスから決勝まで、全7セットのドライタイヤの使用が可能。同じくインターミディエイトタイヤは4セット、エクストリームウェザータイヤは3セットまで使用できる。

細かいレギュレーションはまだあるのだが、観戦する上ではこの程度知っておけば十分だろう。

予選結果
1. ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2. フェリペ・マッサ(フェラーリ)
3. ジェンソン・バトン(ホンダ)
4. フェルナンド・アロンソ(ルノー)
5. ファン・パブル・モントーヤ(マクラーレン)
6. ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)
7. マーク・ウェバー(ウィリアムズ)
8. クリスチャン・クリエン(レッド・ブル)
9. ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
10. ニック・ハイドフェルド(BMW)
11. ジャック・ヴィルヌーブ(BMW)
12. ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
13. デヴィッド・クルサード(レッド・ブル)
14. ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
15. ビタントニオ・リウッツィ(トロ・ロッソ)
16. スコット・スピード(トロ・ロッソ)
17. ラルフ・シューマッハ(トヨタ)
18. クリスチャン・アルバース(ミッドランド)
19. ティアゴ・モンテイロ(ミッドランド)
20. 佐藤琢磨(スーパー・アグリ)
21. 井出有治(スーパー・アグリ)
22. キミ・ライコネン(マクラーレン)

第一セッション中盤、キミ・ライコネンの車のリヤウイングが吹っ飛び、そのままクラッシュして赤旗中断の大波乱。これでセッション終盤でタイムを出そうとピットで様子見していたドライバーが一斉にコースイン。

クリーンラップなどできるはずも無く、渋滞につかまったラルフ・シューマッハは不運だったと言うしかない。

フェラーリのフロント・ロー独占はさすがに予想できなかったが、恐らくフェラーリはもうニュー・タイヤのストックがない。一方のルノーは2セット残しており、4番グリッドとはいえ、アロンソがレースで逆転してくる可能性は十分ある。

特にテストの段階からルノーのロングラン性能は他チームを圧倒している。フェラーリは決勝のペースに自信がなければ、ミハエルを逃がす為にマッサが後続を抑えに出てくる可能性がある。これにつっかかるとアロンソは苦しい。

3番手にはバトンがつけた。テストから一発の速さはルノーを凌いでいただけに、ポールも狙えたがフェラーリに食われた格好になった。ホンダのロングランも、デヴィッドソンのラップタイムを見る限りはそこそこ安定しているので、スタートでマッサをパスすると優勝も見えてくる。

逆にスタートのいいアロンソにパスされると、優勝はかなり遠のく。ただし、アロンソはダーティなラインからのスタートなので、バトンが決定的なミスを犯さなければ問題はないと思われる。ホンダは恐らくニュー・タイヤを1セットもっており、これをどこで使うかがポイントになる。

5番手のモントーヤは車の動きから、かなりの燃料を搭載していると思われる。もし、モントーヤがスタートでアロンソの前に出ると、アロンソの優勝はかなり難しくなる。

スーパー・アグリはチームの現状を考えれば予想外の健闘と言ってもいいだろう。このペースで走れば完走も可能だ。

最後尾のライコネンは今年もトラブルに頭を抱えることになってしまった。ただし、車の力はあるので、前が渋滞している場合、彼にも上位を狙うことが出来る。
by testarossa7537 | 2006-03-12 12:42 | F1


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